学校法人朝日学園 明生情報ビジネス専門学校

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連載第1回~初級の教え方~

初級日本語の教え方1「文型とは何か」

初級日本語は「文型」で教えます。文型とは、、例文をその特徴によって分類し、羅列したもののことです。

たとえば、外国人に初級日本語を教えるための教科書『みんなの日本語』には次のような「文型」が提示されています。

「みんなの日本語初級」文型一覧

名詞文(現在)私は教師です。

指示詞(物)を使った名詞文 これは私の本です。
Vマス形の導入/自動詞文 私は6時に起きます。
他動詞文 私はリンゴを食べます。
二重目的語をとる他動詞文 友達に本をあげます。
比較表現 ホヤよりナマコのほうがおいしいです。
Vテ形の導入 もう一度言ってください。
Vナイ形の導入 写真を撮らないで下さい。
V辞書形の導入 私は写真を撮るのが好きです。
Vタ形の導入 私は京都に行ったことがあります。
V, A, N普通体の導入
授受動詞文 あげる・もらう・くれる
可能形の導入 私は日本語が話せます。
複文 音楽を聞きながら自動車を運転します。
V意向形の導入 来月モスクワへ行こうと思います。
忠告・助言・推量表現
V命令形の導入 触るな。
V条件形の導入 右に行けば学校があります。
V受身形の導入 友達に笑われました。
埋め込み文 彼が誰かわかりません。
V使役形の導入 子供を買い物に行かせました。
V尊敬形・尊敬語の導入
V謙譲語の導入

V=動詞  A=形容詞  N=名詞

文型はやさしいものから難しいものに配置され、それを順番に教えます。

1つの文型は

①わからせる(導入)

②覚えさせる(基本練習)

③使わせる(応用練習)

の順番で教えます。

荒川友幸
東京明生日本語学院 養成科主任
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